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防草シートの効果はどのくらい?シートごとに違いを解説

防草シートの効果はどのくらい?シートごとに違いを解説

「雑草が生えるのを抑制するために、防草シートを敷こうか悩んでいる」「防草シートを敷くことでどのくらい効果があるの?」という悩みや疑問を抱えている人も多いのではないでしょうか。

この記事では、防草シートの効果について解説していきます。防草シートごとの効果の違いなども紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。

防草シートの効果は?

品質が高い防草シートを敷けば10年単位、安価なものでも使い方を間違えなければ数年は雑草が生えるのを抑止できます。高品質なものを使えば雑草の心配はほとんどなくなり、除草剤などを使わずに敷くだけで効果が期待できるという手軽さも魅力です。

材質の違いで抑制効果と交換寿命が異なる他、あまり安いものだと隙間から雑草が生えやすいなどの欠点もあるので、価格と効果のバランスを考えて使用しましょう。

防草シートを敷くだけで効果がある理由

防草シートの効果について解説しましたが、ではなぜ敷くだけで効果があるのでしょうか。ここでは、防草シートを敷くだけで効果がある理由について解説していきます。

  • 日光を遮る
  • シートの貫通を抑える
  • 種が発芽しにくい

それぞれ見ていきましょう。

日光を遮る

日光は植物にとって必要不可欠で、光合成ができなければ健全に成長できません。防草シートを敷いてしまえば、その下にある植物は日光を受けられなくなります。成長に必要な日光が届かなくなることで、防草シートの下の雑草が成長しなくなるのです。

日光を遮って雑草の成長を抑制させるためには、砂利を敷く方法も効果的といえます。砂利敷きに興味がある方は、「防草シートと砂利敷きの施工を依頼するには?業者の選び方も解説」の記事も参考にしてみてください。

シートの貫通を抑える

防草シートは緻密に編み込まれた構造になっていて、雑草が防草シートを突き抜けるのを防いでいます。細かな植物の芽、葉を通さない構造にすることで雑草は成長する場所を失い、雑草が生えるのを抑制するのです。

シートの目が粗く、草がシートを貫通する状態では雑草の成長を抑えることができません。防草シートを購入する際は、編み込みの緻密さにも注目してみてください。

シートを貫通して雑草が生えるようになった場合は防草シートの替え時なので、寿命が来ていると判断して交換するのがおすすめです。

種が発芽しにくい

防草シートを敷いていれば、シートの上に種が飛んできても必要な土がなく、根を広げることができません。そのため、防草シートの上は種が発芽しにくい状態になっています。

防草シートの上に溜まった土埃から雑草が生えてくる可能性もありますが、もし発芽をしたとしても、防草シートの下まで根を張ることができないので、簡単に雑草を処理することが可能です。

防草シートごとの効果の違い

防草シートはさまざまな素材、価格帯のものが販売されています。素材の種類によって耐用年数や設置場所の向き不向きなどが大きく異なるため、選ぶ際には注意してください。ここでは、防草シートごとの効果の違いについて解説していきます。

  • 種類
  • 材質
  • 密度
  • 遮光率
  • 耐用年数

防草シートを敷きたいと思っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

種類

防草シートは主に、織布と不織布に分けられます。

織布は、加工が簡単で安価、運びやすいなどのメリットがありますが、一方で隙間が空きやすく耐用年数も短くなりがちという点がデメリットです。

寿命は1~5年程度ですが、重量が軽いものが多く交換も簡単なので、安く交換してくれる業者も珍しくありません。

不織布は一枚の布として作られた防草シートで、耐久性に優れ、耐用年数も7~10年程度と長めのものが多いです。織布とは逆に、重量が重く価格も高くなりがちなため、交換やメンテナンスにかかる費用や手間なども考えて選ぶようにしましょう。

材質

防草シートは材質によっても耐久性などに大きな違いがあるので、選ぶ際には材質にも注目してみてください。防草シートに使用される材質は主に、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステルの3つで、もっとも耐久性に優れているのがポリエステルです。

後ほど詳しく解説しますが、防草シートは紫外線によって素材にダメージが蓄積して劣化します。ポリエチレンやポリプロピレンは、ポリエステルよりも紫外線による劣化が早い傾向にあるため、長期的な使用を考えている方はポリエステルを検討してみましょう。

密度

防草シートを敷く場所によく生える雑草に注目しながら、どのくらいの密度のものが良いのかを検討して選ぶことも大切です。葉先が尖った雑草は織目から突き抜けやすく、目の荒い織布では貫通してしまいます。葉が丸い雑草が生える場所は目の荒い織布でも大丈夫ですが、葉先が尖っている強力雑草が生える場所は、密度の高い硬い不織布がおすすめです。どのくらいの密度のものが適しているのか分からないという方は、業者に相談してみてください。

遮光率

繊維の間に隙間があればそれだけ光が通りやすくなり、雑草に日光が当たりやすくなります。薄い織布は繊維の折り目がある関係上、その間に雑草が入り込んで隙間を広げてしまう可能性があり、寿命も短くなる傾向があります。隙間が広がれば遮光率が落ち、より雑草が生えやすくなってしまうからです。

反対に、不織布は遮光性が高く隙間も空きにくいため、寿命が長くなる一因となっています。厚みや素材の色も重要で、しっかりと遮光できるかで雑草の抑制効果は大きく変わります。

耐用年数

防草シートは雨風にさらされるだけでなく、紫外線を受けるのが一般的です。どうしても劣化は避けられないため、おおよその耐用年数が決められています。長いものでは10年ほど、短いものでは5年ほどで交換となります。しかし、地域や環境によって大きな差が出てしまうため、劣化の兆候が見られたら早めに交換してしまうのが安心でしょう。

耐用年数を超えて使おうとしても、一度除草をしてからでないと設置できないなど、手間が増える場合もあります。状態を見ながら判断し、必要に応じて交換するのがおすすめです。

防草シートの効果が弱まる原因

防草シートは万能ではないため、さまざまな要因が重なって効果が弱まる場合があります。では、防草シートの効果が弱まる原因にはどのようなものがあるのでしょうか。

  • 紫外線
  • 摩擦
  • 経年劣化

それぞれの理由を解説していきます。

紫外線

防草シートを劣化させる主な原因の1つが、紫外線です。日差しが強い場所では劣化が早まり、日差しが弱い場所、日陰では影響を受けにくくなります。

紫外線によるダメージを受けると遮光性が失われ、だんだん光を通すようになってしまうのです。紫外線による劣化が遅いポリエステルでも、長期的に使用しているとだんだん効果が得られなくなっていくので、効果がなくなってきたと感じる場合は、早めに交換してもらうと良いでしょう。

また、紫外線による劣化を防ぐ方法としては、先ほども少し紹介した「砂利敷き」なども挙げられます。「砂利敷きを業者に依頼すると費用はどのくらい?内訳を紹介」の記事で、砂利敷きにかかる費用などを解説しているので、費用面と合わせて検討してみると良いでしょう。

摩擦

人がよく通る場所に防草シートを敷くと、歩く際の摩擦などによって劣化が進む可能性も高いです。使用シーンによって想定される内容は異なるものの、摩擦は可能な限り減らした方が長持ちしやすくなります。車の通り道や、庭の子どもが遊ぶ場所などに防草シートを敷きたい方は、通常よりも劣化をしやすいという点に注意して選ぶようにしましょう。

経年劣化

紫外線や摩擦だけでなく、朝晩の寒暖差による素材の膨張と収縮、雨風の影響など、防草シートを劣化させる要因は数多くあります。

年月を経て起こる経年劣化は防ぎようがなく、大切に使っても耐用年数を大幅に超えて使い続けることは難しいのです。安全に、かつ効果的に使用できるように、効果が薄くなったらきちんと交換をしましょう。

まとめ

防草シートの雑草抑制効果は高く、素材や価格による選択肢も豊富です。自分の使用したい場所に合った種類や素材、密度の防草シートを選べば、高い効果が得られるでしょう。どんな防草シートが良いのか分からないという方は、業者に相談してみてください。

自分の庭に適した防草シートを敷きたい、丁寧に作業をしてくれる業者を探しているという方は、ぜひFUJISHOにご相談ください。無料見積もりも行っているので、お気軽にご連絡いただけます。ご相談はお問い合わせフォームから受け付けております。